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梅毒末期・重症化するとどうなる?治療法は?

コラム

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌が原因で起こる性感染症です。昔は不治の病として恐れられていましたが、現代では治療法が確立され、早期に治療ができれば比較的簡単に治る病気です。

梅毒の早期は、しこりや発疹などの軽い症状が多く、症状が自然に治まるため受診しないで様子をみてしまうことがあります。しかし、梅毒は進行性の病気で自然治癒することはありません。早期に治療できず放置すると後遺症が残ってしまう場合があります。

また、末期の梅毒になると脳や心臓に重い影響が残り、最悪の場合死に至るケースもあります。そのため、梅毒を放置したときのリスクについて知り、できる限り早期から治療にのぞむことが大切です。

この記事では重症化した梅毒末期になるとどうなるのか、症状や治療法について詳しく解説します。

 

 

梅毒はキスでも感染する性感染症

梅毒は主に性交渉によって感染する病気です。性交渉によって感染部位が相手の皮膚や粘膜に直接接触することで感染します。通常の性交渉にくわえ、オーラルセックスやアナルセックスも感染の原因になります。

また、感染部位が口腔内や唇にある場合はキスを通して感染する可能性もあるので注意が必要です。妊娠中の女性が梅毒に感染すると、胎盤を通してお腹の胎児にも感染します(先天性梅毒)。先天性梅毒になると胎児の奇形や流産・発育不良などのリスクがあります。

近年では、梅毒の感染者数が急増しており社会問題になっています。
年齢別にみると、男性では20代〜50代、女性では 20代の若い世代に増えています。

 

 

梅毒は4段階のステージがある

梅毒は進行性の病気で、進行するにつれ症状が変化します。梅毒は経過によって以下の第1期から第4期の4つの病期に分類されます。
第1期〜第2期を「初期梅毒」、第3期〜第4期を「晩期梅毒」といいます。

・第1期 感染から3週~3カ月まで
・第2期 感染から3カ月~3年
・第3期 感染から3~10年
・第4期 感染から10年以後

第1期では感染部位のしこりや潰瘍ができます。足の付け根のリンパ節が腫れることもあります。
この症状には痛みやかゆみは伴わないことが多いです。

第2期になると、病原菌が全身に広がり、皮膚に紅斑やバラ疹と呼ばれる発疹が広がります。

第3期の特徴的な症状として、全身の皮膚や筋肉・骨などにゴムのような弾力度のある腫瘍(ゴム腫)ができます。

第4期は梅毒の末期の状態です。感染から10年以上経過しここまで進行してしまうと、病原菌が中枢神経や各臓器にまで影響し、認知症や大動脈瘤・失明などの重い症状が現れます。梅毒末期は現代の医学でも治療が難しく、最悪死に至る可能性もあります。

ただ、梅毒は昔に比べて治療が確立されてきたため、現代では第3期・4期までの晩期梅毒に進行することは少なくなっています。それでも、梅毒を軽視しそのまま放置してしまうと晩期梅毒に進み、重い後遺症を残したり、死に至る可能性があることを理解することが大切です。

 

 

梅毒は症状がなくても進行していく

梅毒の問題は、症状が消えたり現われたりを繰り返すことで治ったと勘違いされやすい点にあります。梅毒は自然治癒することはない病気です。症状が出ていないように思っても、実は梅毒トレポネーマは体内に潜んだままです。そのため、しばらくたってから症状が悪化して出現し、知らず知らずのうちに進行していきます。
梅毒の初期である第1期の症状が出るまでの潜伏期間は、3〜6週間あります。したがって、梅毒患者と性行為をした場合でも、すぐに症状が出るわけではありません。
梅毒は潜伏期間だけでなく各病期の間にも無症状の期間があります。たとえば、第1期の症状が出現したあと一旦症状が落ち着きます。4〜10週間の潜伏期間を経て、第2期の症状が現れます。第2期の症状もしばらくすると落ち着き、症状のない時期が数年から数十年続きます。この時期まで何の治療もせずに来てしまうと、約1/3に梅毒晩期の症状が起こるといわれています。

このように梅毒は各病期の間に無症状になる期間があるため、梅毒に感染している可能性がある場合は症状がなくても治療を継続し、自己判断しないことが重要です。

 

 

重症化した梅毒はどうなる?梅毒末期の症状

重症化した梅毒末期は心臓・脳神経系など全身に大きな影響を与え、さまざまな症状を引き起こします。
進行した梅毒末期の症状は大きくわけて以下の2つです。

 ・心血管梅毒
 ・神経梅毒

詳しくみていきましょう。

 

 

心血管梅毒

心血管梅毒は、心臓につながる血管や大動脈に細菌が感染した状態です。
心血管梅毒は以下のような症状をきたします。

 ・心臓に栄養を与える血管(冠動脈)の狭窄
 ・大動脈瘤
 ・心臓弁の損傷
 ・心不全

心臓に栄養を与える血管(冠動脈)が狭窄すると、狭心症のように胸痛を生じることがあります。また、大動脈の壁が弱くなると、大動脈瘤が生じやすくなります。大動脈瘤は自覚症状がなく気付きにくいですが、放置し破裂すると、大出血を起こし命に関わります。大動脈弁などの心臓弁が損傷すると心臓がうまく機能せず心不全を起こすことがあります。

 

神経梅毒

神経梅毒とは脳や脊髄に細菌が感染した状態を指します。未治療の梅毒患者の約5%に発生するといわれています。
脳神経細胞が徐々に侵されると、認知症や精神症状に似た症状をきたすことがあります。具体的には、気分がイライラして混乱しやすくなったり、集中力の低下や物忘れが起きます。脊髄が感染により障害されると、背中や足などに刺すような痛みを生じることがあります。
また、感覚障害により歩行が不安定になったり、勃起障害も多くみられ、進行すると排尿障害による失禁や麻痺が起こることもあります。

このように、末期梅毒では心血管梅毒や神経梅毒などの重篤な病状により生活機能の著しい低下を及ぼし、命の危険につながることがあります。

 

 

梅毒の治療法

梅毒の治療はペニシリン系の抗菌薬の内服が基本です。
第1期では2〜4週間、第2期では4〜8週間、第3期以降では8~12週間の内服が勧められています。症状が改善しても内服を自己中断してしまうと、再発しさらに症状が悪化することがあるので、指定された期間しっかり内服を続けることが大切です。早期の段階では外来通院により内服を継続することで完治が見込めます。
進行し治療開始に時間がかかると、入院で点滴治療が必要になることがあります。進行した状態では感染症の状態がコントロールできても、一度できた大動脈瘤や神経への損傷がよくなるわけではありません。神経梅毒により痛みがある場合は鎮痛剤が処方されることがあります。
このように、梅毒は重症化するほど治療も複雑になり長期の治療が必要になるため、早期に発見し、定期的な受診で治療を継続することが大切です。

 

 

まとめ

梅毒は、早期に治療ができれば比較的簡単に治る病気です。梅毒は進行性の病気で、症状によって4段階のステージがあります。
症状が軽くても自然に治ることはないので、放置してしまうと進行し、脳や心臓などに影響を及ぼし、最悪死に至るリスクがあります。

早期の治療は内服で可能ですが、重症化し進行したステージでは入院での点滴加療が必要なこともあります。
梅毒末期の症状や重症化のリスクについて知り、気付いた時点でできる限り早期から治療にのぞむことが大切です。

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